外国にルーツを持つ若者の課題をLINE上で診断するツールを提供開始
特定非営利活動法人glolab(グロラボ)は、外国にルーツを持つ若者が抱える課題の有無をLINE上で診断するツール「LINE診断」を開発し、本日β版としてリリースしました。
LINE診断とは
LINE上で過去に在籍した学校や在留資格等を入力するだけで、「就職やアルバイトができるか」や「就職や進学するために必要な条件」などを自動で診断します。
■使用シーン
・日本の高校、専門学校、大学に入るために必要なことを知りたい
・今の在留資格でアルバイトができるか知りたい
・今の在留資格で高校を卒業した後、就職できるか知りたい
・今の在留資格で大学や専門学校の奨学金がもらえるか知りたい
■特徴
・5か国語に対応
・10項目にチェックを入れるだけで、課題の有無と対策案を表示
・診断後、分からないことなどをLINE上でglolabに直接相談可能
■対応言語
・やさしいにほんご
・英語
・中国語
・スペイン語
・ポルトガル語
詳細は、以下のリンクからご覧ください。
https://www.glolab.org/visa/
開発の背景
外国にルーツを持つ若者は、それまで在籍した学校や在留資格等によって、高校や大学の受験資格、奨学金の受給資格、アルバイトや高校卒業後の就職の可否が変わるなど、特有の課題を抱えています。
一方で、glolabが実施した 外国にルーツを持つ若者の課題についての調査では、高校教員やNPO等の支援者より以下の点が指摘されております。
・生徒が抱える問題に気づかない。
・教員が生徒と接する時間が少なく、生徒から込み入った情報を聞きにくい。
・家庭とのコミュニケーションが不十分で、状況がつかめない。
・保護者とのやりとりに時間的・言語的制約があり負担が大きい。
そこで、プライバシーを守りつつ、生徒自身が将来抱える課題を発見し、生徒の事情に即した個別支援につなげることが重要だと考え、「LINE診断」を企画・開発しました。
外国ルーツの若者には、自らに起きうる課題とその解決事例に関する情報を入手し、課題の解決に積極的に取り組ん頂きたい、そして悩まずに相談して頂きたいと願っております。
なお、企画・開発にあたっては、外国人散住地域において周囲に相談することができなかった体験を持つ外国ルーツのコーディネーター、在留資格制度に詳しい弁護士や入国管理の実務に詳しいソーシャルワーカー、大学入試制度に詳しい進路指導担当の高校教員などの有志グループが監修しました。