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外国ルーツの若者の相談に対応する通訳スタッフ研修会を実施しました

特定非営利活動法人glolab(グロラボ)は、外国にルーツを持つ若者向けに「LINE相談」を2021年2月1日より開始しました。このLINE相談では、必要に応じて、通訳をまじえて相談をすることが可能です。LINE・対面と方法を問わずに相談通訳は通訳スキルにもちろんのこと、通訳にあたっての心構えや外国にルーツを持つ若者の課題に関する知識も求められます。

2021年1月22日、glolab登録通訳スタッフを対象とした研修をZOOM形式で行い、学校での通訳が必要な場面を紹介し、高校生がどのような課題を抱えているかを学ぶ研修を実施しました。参加者は11名で、言語は英語、中国語、スペイン語、タイ語、マレー語、タガログ語と多岐に渡りました

今回は、保護者と教員、または生徒と教員との面談、保護者会の通訳を高校で行う際、通訳者はどのような心構えや知識、マナーが必要かを、理論や具体的な事例を交えながら一緒に考えました。言語や習慣や文化が違う国から来た生徒とその保護者は、まず言語面での障壁にぶつかり、生活上必要な情報にアクセスすることが難しい立場に置かれがちです。また、学校生活においてギャップや戸惑いを感じることも多く、教員や他の生徒との間で誤解や摩擦が生じることもあります。教員と生徒と保護者がコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を構築するための橋渡しとして、通訳が果たす役割は今後重要なものになると考えられます。講師からは、生徒、保護者の皆さんの「心によりそう」通訳が必要であると、述べさせていただきました。

 


参加者からは、他の具体的な事例での対応など様々な質問があがりました。約1時間強ではありましたが、お互いに考えを共有し合う、貴重な時間を持つことができました。現在、英語、中国語、スペイン語、タイ語、マレー語、タガログ語の6言語での対応が可能ですが、今後、ネパール語、ベトナム語、ポルトガル語などニーズのある言語の通訳スタッフも拡充していきたいと思います。外国ルーツの若者が母語でも気軽に相談できる場を提供し、彼ら彼女らが安心して進路を選択できるようサポートをしていきます。



報告: 西尾加朋